先日、トヨタリコール問題で感じた事です。社長の米国聴聞会での発言を伝える各種ニュース解説の中で、『謝らないほうがよかった的な論調』があったことが気にかかりました。
悪かった時、間違った時は、謝るのが人のあり方です。
人の信頼に背く、いろんな業界の偽装問題の多発により、農業等でも見られるようなトレーサビリティーが大切な時代になってしまいました。以前のように『無条件の信頼感』の上で、日常を送りたいものです。
※トレーサビリティー
『跡をたどることができることの意』食品の生産から加工.流通.販売までの過程を明確に記録し、商品からさかのぼって確認できるようにすること。またそのシステム。生産管理システム。
(国語辞典より)
不動産業界での、トレーサビリティーは、
- 不動産業界あげて、売主様買主様の安心にとって必要十分な、調査能力と調査技術をより高める事。
- 土地建物の高度な検査方法(見えないところが見えるような)の開発と低価格化を達成する事。
- 売買時には家の履歴書添付を義務化する事。
- 現地案内時の不動産営業社員の説明能力をより高める事。
- 売買契約書約款、重要事項説明書、付帯設備表、現況確認書の内容と説明をよりレベルアップする事。
- エスクローを導入する。
こうあれば、安心感のある売買契約ができると思います。
上記項目1、4、5は協会、会社、営業社員それぞれの自己研鑽で日々改善しています。
項目2は『安全に宇宙旅行さえ出来る高度な科学技術』を『住宅検査技術開発』に国が導入する気になりさえすれば『売主買主の安心』にとって大きな前進となるはずです。
項目3は民主党の2009年マニフェストにも約束しています。早期に検討を始めて、法律にして欲しいですね。
最後の項目6.はアメリカでは既に法制化されています。不動産売買仲介業者として、早期導入を願っています。
消費者庁は発生した後の問題対策が主です。問題を起こさないための対策(トレーサビリティー)が重要と思っています。
気持ちが良くて、安心感のある、売主様買主様の取引を、今日も明日も願っています。