私が売主の時、仲介を任せる人に要求したいのは、
『私の右腕と感じさせてくれる人や会社があれば安心なのに』
と言う事に尽きます。
私(売主)も、相手様(買主)も、双方の世話をしている形態では、そう感じられない瞬間があります。
この感情の部分を大事にしたい気持ちが不動産セラーズの理念です。
不動産セラーズで行っている不動産売買仲介は一方代理の良い点を重視した仲介の仕組みです。
一取引につき、一方の仲介手数料を最初から放棄して臨む姿勢に徹する。
- 恣意的と感じられないための要件
- 真の右腕と感じていただく前提条件
※相手様(買主)は別の仲介業者とこの関係を築き、代理人同士が交渉を繰り返して(裁判における弁護士のイメージ)、譲るべき所は譲り合って、合意に達すれば、一切の疑念がない納得を得られるという事です。
【理念のきっかけ】
約25年間に11回(ご紹介いただいた件数を含んでいます)も売買仲介のお手伝いをさせて頂いている『素敵なご夫婦』(不動産業者ではありません)のお話です。6回目の取引の頃の事です。
買主様側の要望をお伝えした時のことでした。
「あなたは、どちらの味方なのですか?」と問われ、私は、
「敵、味方ではなく相手様の考えや様子を正確にお伝えしようとしているのです」
と返答しましたが、ご夫婦から一瞬の疑念を感じられたのです。
最終的に分かっていただきましたが、この出来事が非常につらくて、条件交渉を受けた時に誰もが少なからず感じるであろう『一瞬の疑念』をも解消する方法を考え抜きました。
『一方代理に徹する事を宣言してから仕事をお引き受けする姿勢を形にすれば良い』と決断して、
『家、土地、マンションを売りたい人の専門店 不動産セラーズ』を売買仲介部門で開始し、現在に至ります。
相当な信頼関係にある人でさえ抱く気持ちの問題です。だから、
- アメリカ不動産流通業は1995年にこの問題解決のために法制化しています。
- わが国の民法第108条に双方代理禁止(現在は不動産仲介はこれに当たらない)があり、
- 民主党マニフェストINDEX2009 に『両手取引を原則禁止とします』とあります。
「一方代理」は不動産流通(仲介)業界の流れだと思います。
不動産流通(仲介)業界の流れだと思います。水戸黄門様 (売主様)と助さん格さん (右腕)の信頼関係にあこがれながら売買仲介をしています。