家庭の事情によって、メリットデメリットも、選択も違ってくると思いますが、【経済情勢の視点】と【仲介現場の視点】で書いてみます。参考にしてください。
【経済情勢の視点】
- バブル崩壊以降約18年間不動産価格は下がり続けていた上に、今回のサブプライム問題を発端にした世界同時不況です。時間の経過と共に、売却価格相場、賃料相場とも下がる前提での判断をしておくほうが安全です。
- 少子化等、日本社会の根幹問題が空家データにはっきりと現れています。
『空家、最高更新756万戸13.1%』2008年総務省調査
年々増えている現実です。売主の数が買主の数を上回り、貸主の数が借主の数を上回る傾向を強くしているデータです。
【仲介現場の視点】
『利用価値』が今からの不動産価値です。
『ご自分の不動産の利用価値』がどの程度のものかを正しく知って下さい。
判断するための道具として、不動産仲介業者から『正しい根拠を示したうえでの説明』(査定)を受けられる事をおすすめします。
※簡易査定での判断は不安が残ります。
- 貸そうとした場合の需要程度、必要経費、家賃相場、長期見通し
- 売ろうとした場合の需要と供給の現況、必要経費(譲渡所得税含む)、売却価格相場
【結論】
現地調査本格査定(簡易査定でない査定)で、ご自分の不動産の競争力を正しく把握した上で、
高度経済成長期(平成元年まで)と真反対の下落基調が続く前提で、
- 貸して持ち続ける(住宅ローン残債なしの場合)
- 単純売却して現金、その他の資産に替える
- 収益性が高く、将来も安心できる立地の不動産へ買い替えて、貸す
の中からご自分に最適の決断をしましょう。
大切にすべきは、正しい物件調査とデータを基にした査定(本格査定)で、ご自分の不動産の正確な位置付けを知ることから始めることだと思います。
※査定はほとんどの仲介業者さんが無料だと思います。
※本格査定、簡易査定の違いは確認が必要です