同じような理由で、どうすれば良いか困っている方に、実例を記してみます。関係者様の秘密保持への配慮のために、詳細ではなく、概略になることをご了承ください。
売却理由
ご所有者は他県在住で、約6年前から空家にし、約3年前から売りに出したが売れず、維持管理が困難になってこられ、広島在住のお姉さんを通してご相談がありました。
検討ポイント
現地調査査定の結果
- 下水道管が4軒の共用になっている
- 境界杭が入っていない
- 価格が実状と合っていませんでした
- 6年使用していないため、家屋と設備の故障に不安がありました
- 3年売れずに悩まれていたため、「早く」という希望を持たれていました
【経過】
オーダーメード調査報告書を所有者と広島在住のお姉さんご夫婦に説明し、専属専任媒介契約でお任せいただきました。①は単独使用できるよう改修作業が必要です。
④は売主に対して、引渡しから3ヶ月の瑕疵担保責任が発生します。 ①と④と⑤の「早く」というご希望から、『買い取ってリフォームして転売』を事業にしている会社への交渉をしようという結論になりました。
土地建物、設備の売主瑕疵担保責任を免責してもらい、下水道の引き換え工事も売主はしない(買主業者が行う)、境界杭の明示は売主の費用と責任で行う。この条件で双方が協議して売買価格を合意されました。
【結果】
ご依頼から14日目に完了しました。
売れないときには、やはり理由があります。本格現地調査(査定)して売れない理由を正確に、具体的に掴み売主様の事情と併せ柔軟に検討すれば、その時点での解決策は見つかると思います。そのために絶対的に必要な事があると認識しています。
私達仲介業者が、先ず、「 根拠を示して売主様が納得のいく説明 」をできることが前提だと考えて準備しています。