購入時価格より売却価格が下がった不動産の売買実例

同じような理由で、どうすれば良いか困っている方に、実例を記してみます。関係者様の秘密保持への配慮のために、詳細ではなく、概略になることをご了承ください。


売却理由


より大きな一戸建住宅への買い替えを決定された事に伴う現在居住中一戸建住宅の売却。いつ売れても良い訳ではなく、一定の日時内に成約する必要があるケースです。


ご依頼の経緯と形態


4社に査定依頼され、査定報告を比較検討された上で、専属専任媒介契約でお任せいただきました。(紹介していただいた方のおかげです)


検討ポイント


購入先を決定されている、購入先行型のため、時間的制約が強い事。優位性をたくさん持った不動産であること。(市内の平地、土地約30坪の整形地、築後22年だが丁寧に使用されているのを感じる建物である事等。)

家・土地・マンションを売却する時の最重要ポイント

【経過】

売主様にとって時間の制限があるためスピード感も重要でしたので

  • 自分が住むために探している買主様への営業
  • 賃貸収入を得る事を目的の買主様への営業
  • 買い取ってリフォームして再販売する事業をしている不動産業者への交渉

と、3通りの方法を同時的に開始しました。(あまり急がなくて良い場合は段階を追って進める方法になります。)

③のメリットとデメリットの考察


メリット

  • 事業としての買取、リフォーム前提であるため、買主様(不動産買取業者)了承のうえ、売主様の瑕疵担保責任を免責して契約する事が出来る。
  • 案内から結論までが、融資の承認を含めて早い。(3~4日の場合もある)

デメリット

  • ①より価格が低くなることが多い。

今回の場合、「検討ポイント」の通り流通性の高い不動産のため、このデメリット部分が小さく、①の価格との差が小さかった案件です。


家・土地・マンションを売却する時の最重要ポイント

【結果】

専属専任媒介契約の日から7日目に査定価格より少し上で③のタイプで成約となりました。


筆者の独り言

不動産を売るにあたっては、売主様にとって、重要に考えたい問題がいくつもあります。納得のいく結果を得るためには「優先順位を納得の上でつけておく」という考え方の整理が第一です。「 考え方の整理のわかりやすいお手伝い 」 が私達仲介業者に求められていると考えてお手伝いさせていただいております。


今回のケースの優先順位の概略は下記の通りでした。

  • 売主の瑕疵担保責任が免責される取引
  • 引渡し条件が通ること
  • 希望価格に近い事
  • その他の条件
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