全10項目を2回に分けて書いてみます。(不動産セラーズの査定報告書の目次です)
1.物件概要と重要事項
ご自分の不動産の重要事項を売主様と担当者が共有できると、安心、安全につながります。例えば、重要な瑕疵(傷)を担当者に伝えずに取引を開始し、完了してしまうと、トラブルの元となります(最悪、裁判になった時のことを想定すると、争われるのは、「事実を伝えたか?伝えなかったか?」です)。開始前に担当者に伝えさえすれば、それを了解していただける買主様を探すことが出来るのです(最大級の安心です)。精神的な負担をなくす大きなポイントです。
2.不動産市況
不動産価格に関する過去の歴史の概略と現在の市況を知って、将来の動きを予測し、検討して決定すればより適正な「売り時」がつかめると思います。
3.価格について
3ヶ月以内に売れる価格はいくらぐらいなのかな? なぜそうなるのか?(国土交通省が売主の安心安全を守るために作ったマニュアルがあるのです)売れる上限価格の理由を知って、納得してから始めましょう。
4.査定価格で売れた場合の手取り計算
売れた時の、税金を含む諸費用の確認と手取り計算が大切です。
売却費用はどの取引でも共通にかかる一般的諸費用(印紙税、登記関連費用、仲介手数料)の他に、特殊な費用(解体費用、境界明示費用、引越し費用、その他)がかかる場合があり、それは査定調査段階で把握できることです。だから一定の調査が安心を生む(適切な調査が出来て初めて正しい手取額がわかる、その調査のために約1週間いただいています)という事です。担当者から事前に聞かせてもらっておくべき事項です。
5.査定価格と成約価格と成約までの時間の関係
売却を依頼する担当者と、売却営業方針を打ち合わせできていると、販売中も安心感を持てるはずです。早期成約の要素はいくつもありますが、販売開始価格は大きな要因です。要望と結果予測の話し合いを尽くしておくことがその後の納得になります。売主様と担当者の作戦会議の気持ちで行えるといいですね。水戸黄門様(売主)と助さん格さん(不動産セラーズ担当者)のイメージを目指しています。
2回にわたって、10項目を書きます。当社の オーダーメード調査(査定)報告書 の目次そのものです。私が売主だった時、「知りたいな」と思った事です。